「ここ新今宮は労働者のまち」と言うと、ちょっと新鮮な響きが加わる。釜ヶ崎、西成、あいりんがそれと言えばうなずく人も多いだろう。誰が伝えたのか、地名や歴史からにじんでくるものがある。そしてそのイメージの±が両極端であることも、この街の特徴である。西成、釜ヶ崎、あいりんも、萩之茶屋、太子、山王も、動物園前、新世界も、それぞれのイメージを含みながら、同じエリアとしての顔を持つ。みんなをシャッフルした視点に立つと、極端との間が見えてくるのでは。「新今宮」の地名には、そんな想いを託している。そして、新今宮TIMEOUTでは、見えてこなかった間を記事にすることで、新たな「働くアクション」にもつなげていきたい。「ここ新今宮はおもろい人と動きが集まってくる街やで」と、噂されるように。