グランマ号、釜ヶ崎上陸

今回はナビゲーターに横谷さんをお迎えして、お店のことだけではなく、地域の貴重な!四方山話をしていただきました。

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横谷さんは、2015年4月に釜ヶ崎へ。
店主の新井さんは10年ほど前に。

新井さんは以前、「難波屋」で働いていて、2014年暮れから場所を探しはじめ、2015年3月12日に念願のお店をオープン。
立ち飲み屋である難波屋で働いていたときに、「自分の店では、椅子を用意しよう」ということで、今のスタイルになったんだとか。

提供しているメニューはシンプルに見えて奥深い。
ビールはもちろんのこと、思っていたよりもたくさんのメニューがあります。
特にカレーがおすすめとのことで、もちろん注文させていただきました。

横谷さん「仕事終わりに、ちょっと寄って、ちょっと飲んで帰ろうかなというのにちょうどいいんですよね」

そんな横谷さんは週に何度か通うほどの常連だそうです。

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そんなふたりが出会ったのは、地域のお祭りの集まりの場で近くでサポーティブハウスを経営している「おはな」の西口さんがつないでくれたのがきっかけになった。

居酒屋としてオープンしたグランマ号ですが、現在は子どもも来ているとか。
もちろんお酒などは出していませんよ!笑

s-DSC01031「子どもたちは、僕らと入れ違いくらいで来るんちゃうかな。たまに一緒になるかも」とビール片手に横谷さん。
「さすがに夜遅くまでは居さすのは無理なので、そこそこの時間で帰ってもらうようにはしてるけど」新井さんの言葉からは、子どもたちとのいい距離感を感じる。

これまた近隣の子どもたちのたまり場「こどもの里」からの子どもが多く来る。ふたりは「里の子」と呼んで、笑顔で会話をかわす。

そもそも、子どもたちの居酒屋、、もとい居場所になったきっかけは、中学生の男の子が来たことから。

「時々来ていいよって言ったら、初めは3、4人で毎日来るようになって……。さすがにお金も取られへんし、でも毎日は……ってなって、話し合った結果、バラバラで来るようになってくれたんです。今よくやってる「子ども食堂」みたいなのと、居酒屋の共存が出来たらいいなと思って」

はじめは、お客さんとギクシャクすることもあったそうだ。そこは西成のいいところ! お客さんも面倒を見てくれるそうで、子どもたちは大人と接することで最低限の礼儀を学んでいったそう。

「子どもも、僕も、悩みながら『場づくり』をしていきたいと思ってるんです」

そんな風に語る新井さんは、はじめの印象とは違ってとてもやわらかい表情をされていました。

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寡黙で自分のことはあまり語ろうとしない新井さんですが、実は「月刊・新井新聞」というものを発行されています。
そこでは、ご自身の考えを雄弁に語っておられます。

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これを出すきっかけとなったのが「3・11 東北大震災」

「のほほんと生きてたらだめだなと思って……。それからはいろんなことをしようっていうことで。新聞もひとつのきっかけです」

取材時にはすでに77号となっていたこちら、ぜひ足を運んだ際にはゲットして帰っていただければと思います。

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最後はふたりでパシャリ。

グランマ号
住所|大阪府大阪市西成区萩之茶屋2-7-5
営業時間|14:00~0:00
定休日|火曜

※ちなみにシャッターを半分占めているのは、「掲示板のように使えたら」(新井さん談)とのこと。
足を止めて見て行ってくださいね。